Floee, Lars

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私にとって大変幸運だったのは、少し前に「Folklorismen」という曲のシリーズを録音したCDと偶然に出会ったことと言えるでしょう。この曲のような型とその様式は、私にとって大変興味深く創始者 Lars Floee、デンマークの作曲家と是非知り合いたいとの思いを強くもちました。その後間もなく私は、彼の手書きの楽譜を入手してそしてその数ヶ月後、その曲は、私の生徒達によって「Trio Elkido」という名のもとに 音楽コンテストに出場しみごと一位に選ばれたのです。

作曲者と「Trio Elkido」、そして編集者の興味深い共同作業でさらに特徴ある作品と

なりその結果として若いフルート奏者であるElia PianaroKira HeuslerDominique Simmen達が満足できる「Elkido Suite」に成ったのです。

 

Elkido Suite」は四つの楽章からできています。そして、その四つの楽章はそれぞれ異った文化の音楽から影響を受けています。

 

第一楽章「Szitakötő」は、Lars Floeeが子供のころ Béla Bartók Mikrokosmos」を学んだあとに作曲したものです。「Szitakötő」はハンガリーの音楽を手本にして

作られた曲で、「トンボ」という意味です。

 

第二楽章「Sakura は、「さくら」と言う日本音楽から影響を受けており、その曲は江戸時代の曲であり琴を習っていた子供達のために書かれたものです。「さくら」の

メロディーは、この楽章の中間部分に挿入され都節音階の五音音階で書かれています。

 

第三楽章「Balkanski Mish-Mash」は、特長のあるバルカンのリズムに裏打ちされたブルガリア音楽に深く影響を受けました。「Balkanski Mish-Mash」は、ブルガリアのいろいろな材料を使って作られた、夏の代表的な伝統料理でもありますが、「Balkanski Mish-Mash」の音楽もそれと同じようにさまざまな要素から成っています。

 

第四楽章「Granada」は、Lars Floeeが700年の長きにわたって、ムーマ人によって占領されていたスペインの南部、アンダルシア地方に留学していた頃に由来します。

同時のムーマ人の強い影響は、今日においても、アンダルシア地方の言語、文化、音楽に見る事が出来ます。

 

Elkido Suite」は、間違いなく演奏者と聴衆が一体となって音楽を楽しむ事ができ、またコンサートプログラムにおいては、特色あるアクセントを含んだ、数多いフルートトリオのレパートリーとなる可能性を秘めています。